« 高校の同期会 | トップページ | 仕事のスタイル »

2005/08/15

シャトー・ムートン

ワインの知識はほとんど持っていないのですが、一つだけ、○○の一つ覚えのようにスラスラと言える銘柄があります。名前は、「シャトー・ムートン・ロートシルト」。20年くらい前に、ワインに詳しい酒屋の友人から、娘の誕生祝いにもらったものです。

このワインの特徴は、毎年、ラベルに著名な画家の作品が描かれていること。ピカソ、ブラック、ミロ、シャガール、ダリなど、超有名人もたくさんいます。手許にあるのは1986年もので、ベルナール・セジュルネと書いてあるみたい。残念ながら初耳です。

友人が、「このワインは1本2万円。20年かけて熟成するから、子どもが成人するころに、お祝いで飲むんだよ」と言っていたので、長い間、その日が来るのを楽しみにしていました。会合などで、ときどきワインの話が出ますが、呪文のようにこの名前を唱えると、「ワインに詳しいですねぇ」と感心されたりします。ワイン輸入商社の社長さんとご一緒したときは、「時価8万円くらいでしょう」と鑑定されて、すっかり気を良くしていました。

ところが、先月、フランス滞在歴の長い百貨店の部長さんと食事をしたときに、この話を持ち出すと、「保存状態が良くないようなので、たぶん中身はダメになっているでしょうね」と言われました。「もちろん、そうであっても記念としての意義は十分あるんですよ」とのフォローはあったのですが。

これは大変、ということで、お盆に親戚一同集まったところで、開栓することにしました。ひとしきり講釈をして、栓抜きをコルクに軽く差し込んだとたん、ズボッという音とともにコルクが瓶の中に! 中には甘ったるく濁った赤褐色の液体が残されていました。

長年の夢があっという間に消え去った瞬間でしたが、考えてみると、20年もの間、常に頭の片隅にあって、話題のタネと未来の楽しみを提供してくれたのは事実。銘酒を味わえなかったのは残念でしたが、十分モトは取ったと自分なりに納得しています。

|

« 高校の同期会 | トップページ | 仕事のスタイル »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/89378/5487215

この記事へのトラックバック一覧です: シャトー・ムートン:

« 高校の同期会 | トップページ | 仕事のスタイル »