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2006/03/29

西鉄宮地岳線の一部を廃線

西日本新聞の朝刊一面に、西鉄宮地岳線一部廃止の記事が載っていました。かなり前から廃止の計画があったんですね。貝塚から津屋崎までの20.8キロのうち、三苫-津屋崎間の11.9キロを廃止するので、残りはわずか8.9キロ。人工島への延伸計画はあるにしても、ますます経営が難しくなるんじゃないかな?

宮地岳線に初めて乗ったのは昭和48年、大学生のときです。貝塚のホームに止まっている単行(1両)の電車のドアが閉まったままので不思議に思っていると、乗客がやってきて手でガラガラと開けました。扉は木製で、玄関のガラス戸を開けるような感じ。室内は白熱灯だったし、今どきこんな古い電車があるのかとびっくりしましたね。

ちょうど福岡市営地下鉄の計画が進んでいて、宮地岳線との相互乗り入れの話も出ていました。線路の幅(1067ミリ)と架線電圧(1500ボルト)が同じとはいえ、ピカピカの地下鉄線に木造の古い車両が1両で乗り入れというのは想像するのもおかしく、悪い冗談としか思えませんでした。結局、今の形、貝塚接続で落ち着きましたが。

その後、大牟田線の金属製車両が投入され、路線も一部が高架になって、相互乗り入れの条件は整ってきましたが、肝心の乗降客数が減り続け、年間6~7億円の赤字とか。とくに採算のよくない三苫から津屋崎までの区間については廃止もやむなしという決断がなされたようです。

宮地岳線は、本線の大牟田線と線路がつながっておらず、軌間が違うため(大牟田線は1435ミリ)、車両の転属にはそのつど大改造工事を要します。JR鹿児島本線との競合があるうえに、最大でも3両編成で最高速度は65キロ、しかも単線です。鉄道の強みである大量、高速、頻繁運転ができにくく、採算の好転は難しそうですね。

松林の中を大きく横揺れしながらのんびりと電車が走る宮地岳線。鉄ちゃん(鉄道ファンの俗称)にとってはたまらない魅力のローカル線ですが、民営ということもあって、赤字の放置は許されないのでしょう。2年前に家族全員で全線に乗りましたが、廃線になる前にもう一度乗りにいきたいと思っています。

(追記)30日、廃線区間が、西鉄新宮-津屋崎間に変更されて、2007年4月の廃線が公式発表されました。

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