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2006/03/10

少子化白書を読む

去年の12月に刊行された「平成17年版 少子化社会白書」を入手して読んでみました。

第一部の「少子化対策の現状と課題」では、日本の少子化の状況、過去に取られてきた対策、諸外国との比較などが、カラーの図表や地図を使ってわかりやすくまとめられています。

第二部は対策編。「少子化社会対策の具体的実施状況」となっていて、扱われているテーマは、「若者の就労支援」「子どもの学びの支援」「家庭教育の支援」「児童虐待防止対策の推進」「小児医療体制の充実」「子どもの健康支援」「良質な住宅環境の確保」「子育てバリアフリーの推進」など、ものすごく多岐にわたっています。

ちょっと手を広げすぎじゃないでしょうか? 施策の数があまりに多すぎて、総花的な印象を受けますね。どの項目にも少しずつ予算がついていて、所管の府庁がずらりと並ぶ様子は、まさにワンセット主義。資源が広く薄くばらまかれるおそれがあります。

国が行うべき少子化対策のポイントは、
①(児童手当など)経済的支援の強化
②(保育所や育児休業など)子育て支援の環境整備
③安心して子育てを楽しめる社会づくり
の3点に集約されると思うのですが、白書の対策は③に重点を置きすぎて、①と②が手薄になっている感じがします。

肝心の「経済的支援」や「子育て支援」については、予算全体に占める比率は高いものの、絶対額としてはまだ不十分。白書にあるように、高齢者への社会保障給付59兆円に対して、児童・家族関係給付費がわずか3兆円というのはあまりに少なすぎです。国の財源が不足しているのはわかるけど、①と②に重点を置いて、子どもへの給付費をもっと大胆に増やさないと、少子化に歯止めはかけられないと思います。

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