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2006/05/25

中小企業の仕事と育児の両立

先月末に発表された中小企業白書、少子化時代に対応して、仕事と育児の両立にもかなりのページが割かれていますね。分析がしっかりしていて読みごたえのある内容となっているので、ぜひ一読をおすすめします。(Web上で読めます)

白書の結論は、「中小企業には、仕事と育児を両立しやすい特性がある」というもの。社内制度は大企業ほど進んでいませんが、個々の従業員の事情にケースバイケースで柔軟に対応しているようです。

中小企業の特性としてあげられているのは、①役職のポストが少ない(育児休業などによる昇進・昇格への影響が小さい)、②組織の階層がフラット(個々の従業員に対してトップが柔軟な判断を下せる)、③職住近接の職場環境(職場からの距離と女性の子ども人数には相関がある)、④職場に子どもを連れてこられる環境、⑤経営陣に占める女性比率が高い(両立への理解が得られやすい)など。

こうした特性のおかげで、中小企業のほうが、出産した女性が継続就業しやすい職場環境になっています。白書は、こうした調査結果をふまえて、中小企業の特性を広く企業全般に普及させていくことが、子どもを産み育てやすい社会の実現のために有効で、仕事と育児を両立しやすくするための新しい発想につなげることができるという提言を行っています。

こうした視点はとてもユニークですね。上記の分析は、わたしたち中小企業の実態をよくとらえていて納得のいくものであり、白書にあるように、大企業の組織に中小企業的なしくみを取り入れることは少子化対策として十分検討に値すると思われます。

(参考)今月初旬に、経団連からも「産業界・企業における少子化対策の基本的取り組みについて」が発表されていますが、こちらは内容がいま一つ。提言が新鮮味に乏しく、抽象論に終始していてあまり面白みがなかったですね。私見ですけど

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