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2006/06/23

塵を払わん、垢を除かん

今週は掃除当番。梅雨の掃除はうっとうしいですね。蒸し暑く、じめじめしていて、ちょっと動いただけで汗びっしょりになってしまいます。

「掃除」というと、まず頭に浮かぶのはイエローハットの創業者・鍵山秀三郎さん。それともうひとり、有名人がいるんです。仏教の法話で聞いたことありませんか?お釈迦様の弟子のなかに、ものすごく物覚えの悪い人がいた話。名前を、「周利槃特(しゅりはんどく)」といって、自分の名前すら覚えられなかったと言われています。

「塵を払わん、垢を除かん」。お釈迦様はそう言って周利槃特にほうきを与え、掃除を命じました。長い間、一心に掃除を続けた努力が実り、彼はついに悟りを開くことに成功します。周利槃特が偉かったのは、お釈迦様のアドバイスを素直に受け入れたこと。これがなかなか難しいんですね。

上司から、「掃除を頑張ってくれ」と言われて、素直に受け入れられる人は少ないもの。周利槃特は、黙って引き受けて一生懸命頑張ったから、歴史に残る人物になったんでしょう。ひとつの物事を究めることが、あらゆる物事を究めることにつながるという好例です。

社内でも同じようなケースがみられます。掃除のような基本的なことを勧めても、「ハイ」というだけでなかなか実行しようとしない人が多いですね。せっかくの成長のチャンスをつぶしています。いっぽうで素直な人は、少しずつ技能を身につけながら、いろんな部署の事情に精通していって、一つの分野の達人と言われるようになります。

その分野に関連する資格を取るなど、知識を増やす努力も怠りません。性格が積極的になり、自ら問題点を見つけ出しては、朝礼のスピーチなどで改善をアピールします。それによってさらに仕事の領域が広がっていくという好循環。素直に他人の助言を受け止め、辛抱強い努力を続けることで、思いがけず道が開け、職業人生が好転していくことを、この仏教説話は教えてくれていると思います。

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