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2006/09/04

郊外の異業種バトル

近所にまた新しいドラッグストア・K社がオープンしました。歩いて5~10分の圏内に、すでに2軒のお店があるというのに。

社内でも評判になっていたので、さっそくお店に行ってみると、なるほど、これはすごい。競合店よりもずっと広く、生鮮以外の食料品や日用品も充実していますね。ドラッグストアと食品スーパー、ホームセンターの複合店といった感じでしょうか。

日経MJ(5月19日付)の記事によると、発祥の地は宮崎で、本社は福岡。またたくまに急成長を遂げ、前期は1050億円の売上で38億の経常利益をあげています。食品の比率が40%と、ドラッグストアとしては異例の高さになっていて、そのおかげで顧客の来店頻度が週に2、3回と他店の10倍になっているそうです。

買い物の利便性に加えて、価格もかなり安そう。わが家の日用品はいつもわたしが買い、主要なアイテムの値段は頭に入っているので、他店より安いのがよくわかります。食品は乳製品や冷凍食品などが豊富にそろっていて、お酒も取り扱っていますね。生鮮がないのは、投資額が大きく、管理運営が難しいためなのでしょう。

K社の社長の言によると、「小売業は後攻めが有利」。どんなに店が繁盛していても、強い店が出てくると負け組に転落してしまうそうです。今回のあおりを受けたのが近くのホームセンターで、今月半ばに閉店。車で5分の場所にあった食品スーパーも先月で閉店してしまいました。どちらも歴史が古く、よく利用したお店だったのですが。

K社の真向かいには地元の食品スーパー、すぐそばには昨年オープンした大型のホームセンターもあり、激しいバトルになりそう。消費が伸び悩む中、新店の開設ラッシュが続き、業態の垣根を越えた戦争が繰り広げられる結果、街の中心部の空洞化はさらに加速し、余波は郊外にまで及んでいます。

優勝劣敗の競争原理とはいえ、まだ使える店舗や施設がつぎつぎと廃墟になっていく姿は健全な経済発展の姿とは思えません。これは決して他人事ではなく、わたしたちの業界でも小売段階で似たような現象が起こっています。これから少しずつ金利が上がることで投資コストが増加し、資源を浪費する無益な競争にブレーキがかかればよいのですが。

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