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2006/09/24

悲運の電車

悲運の電車というのがあるんですね。今日の朝日新聞によると「琴電760号」がそれ。以下は記事の引用です。

琴電760号は51年製造。山形県の蔵王高速電鉄が発注したが、53年、岡山県の備南電気鉄道に売られたとされる。同鉄道も経営難に陥り、56年に玉野市へ営業譲渡したが、65年に高松琴平電気鉄道に売り渡された。

興味がわいたため、鉄道の文献をひもといてみることに。大半の資料が玉野市交通局までの前歴にとどまっていて、「ローカル私鉄車輌20年」という本には、「備南電気鉄道が開業に合わせて新造」とありました。

納得がいかないので、さらに調査した結果、鉄道ピクトリアル93年4月号に関連記事を見つけました。それによると、49年に蔵王高速電鉄が設立されたものの、資金難から建設が中断、その際に発注済みの新車・モハ100形3両が備南電気鉄道に売却されたようですね。

その後、備南電気鉄道の経営が悪化し、玉野市交通局に営業を譲渡。玉野市交通局も合理化のため、電化を廃止してディーゼル化したため、高松琴平電鉄へ再度売却。このとき750・760・770に車番を変更しています。

770は78年にダンプカーと衝突して廃車、750は99年に引退して、760のみが残っていました。その後、高松琴平電鉄も、百貨店事業への進出が災いして01年に民事再生法を申請するなど、まさに悲運の半生です。

人間にも生まれつきの運命があるといわれていますが、鉄道車両にもあるのでしょうか? 760号は高松市での最後の定期運行を終え、昨夜、玉野市に移送。これからは、保存会の庇護のもとで静態保存されるそうです。流浪の旅を続けた琴電760号の安らかな余生を祈らずにはいられません。

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