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2007/10/28

幕末の技術大国

佐賀北高校の優勝と、がばいばあちゃんで、全国に
名をはせた佐賀県ですが、幕末の頃に、東洋随一の
科学技術大国だったことはあまり知られていません。

その立役者となったのが佐賀の鍋島直正公。江戸時
代末期に西洋の科学技術の導入に努め、鉄砲、アー
ムストロング砲
、蒸気機関、蒸気船などを完成させた
名君です。

211最近、鍋島公に関する本を何冊か
読んだのでご紹介しましょう。
幕末佐賀藩 改革ことはじめ」は
地元新聞社の出版によるもの。
財政難だった「佐賀藩株式会社」
に鍋島社長が就任、大改革を行っ
て東洋一のハイテク企業に育てあ
げた過程がよくわかります。

319tp5p037l_aa115_1アームストロング砲」は司馬遼太
郎の著作、「幕末、佐賀ほどモダ
ンな藩はない」という書き出しで始
まります。同じ作者で「肥前の妖怪
(直正のこと)」の短編もあり、こち
らは「酔って候」に収録。

21w5bqxqxpl_aa115_1いちばん面白かったのが「火城(か
じょう)」で、日本赤十字社の創設
者・佐野常民が主人公。何としても
佐賀で蒸気船を作ろうと、久留米出
身の田中久重(からくり儀右衛門)
を必死の思いでスカウトします。
久重の技術者魂に火が点き、ついに蒸気船の開発
がスタートするのですが・・・。

こうした歴史の流れをビジュアルにつかむのには、
佐賀城本丸歴史館の展示を見るのがいちばん。
実はわたしも、8月に家族そろって見に行ったのが
直正公に興味を持ったきっかけでした。郷土の歴史
を学べるだけでなく、この地が誇らしくなってくること
請け合いです。

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2007/10/26

国内生産で生き残る

繊維の業界紙・繊研新聞に、25日付で「寝装寝具メー
カー、国産で安心を売る」という記事が載っていました。

「今年に入って生産地の問い合わせが急増」しており、
各社とも、国産品の拡販を急速に進めているそうです。
肌に近い商品なので消費者に安心感が望まれている
のでしょう。

Com_pro_0091わたしたちの製品も「安心・安全」の
ニーズは大人以上。お客さまが、
「赤ちゃんの城は日本製ですよね」
と確認される機会が増えています。

こうした状況から、ベビー業界でも国内生産への回帰
の動きが出ていますが、国内の工場はめっきり数が
減ってしまい、対応に困っているとか。

数年前、大手衣料量販店の社長さんが、「消費者に
とって産地など関係ないのでは?日本製のキャンペ
ーンも、お客から見たら、『製造業者を守ってください』
ということだけでしょう」と話されたことがありました。

この見解が当っていたのか、国内の工場は次々と閉
鎖されていったのですが、生地、タオル、縫製といった
繊維の工場は一度廃業したら再開はありえません。

この点は、前回書いた路面電車に似ていますね。近
年、省エネやバリアフリーで見直されるようになった
ものの、廃止された路線の復活は不可能ですから。

当社は、「日本の赤ちゃんには、日本で作ったものを
着てほしい」との願いをこめて、これからも国内生産に
こだわり続けます。幾多の危機を乗り越えて生き残り、
元気に走り続けている広島の路面電車のように。

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2007/10/23

動く電車の博物館

071023_142754広島に来たら、路面電車に乗るのが
楽しみ。全国各地で活躍していた古
豪から、最新鋭のグリーンムーバー
マックス
までいろんな種類の車両が
走る「動く電車の博物館」だからです。

たまたま乗りあわせたこの車両(3002ACB)、車内
に「昭和51年、西鉄福岡市内線より広電へ移籍」の
銘板が貼ってありました。福岡の市電が廃止された後、
広島電鉄に引き取られて30年にもなるんですね。

当時は日本中で廃止が相次いだ路面電車でしたが、
ここへきて省エネやバリアフリーの観点から見直され
ているようです。福岡市内線も残すべきだったのかも。

広島の路面電車は国内で最大規模を誇るだけでなく、
長年黒字経営を続ける模範生。市民の足として、いつ
までも元気に走り続けてほしいと願っています。

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2007/10/20

くるるんとくるるんるん

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今年も「子育てフェスタ」の見学に、
西鉄久留米駅前の子育て支援施設
くるるん」へ。

この「くるるん」、久留米市の子育て支援施設として市が
運営していたものを、現在はNPO法人「くるるんるん」が
引き継いでいるとか。理事長のSさんにもごあいさつを
させていただきました。

イベントは昨日と今日の2日間行われ、児童合唱団のコ
ンサートやフラダンスなどの催し、フリマ、親子美容室、
ママ癒しのサロンといったコーナーが用意されています。

当社からは企画室の女性2名が参加、地元の子育て支
援企業コーナーに商品の展示を行い、「赤ちゃんハイハ
イ競争」にプレゼントを協賛しました。

来場されたお母さん方から「久留米の会社ですね」「商
品を使いましたよ」と、たくさんのお声がけをいただいた
そうです。地元のお客さま方に支えられて当社の今日
があることをあらためて実感しました。

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2007/10/15

能楽師に誘われて

071015_185821_mここは博多駅の近く、住吉神社
中にある能楽殿。毎月1回、「
楽師と遊ぼう
」ということで公演が
行われています。入場料は100
0円と格安。

大学の後輩・Iさんは能楽師で、小鼓の演奏が専門。
チケットをいただいたので、お取引先の会合が終わっ
てから足を運んでみました。同じ高校出身の先輩Nさ
んご夫妻と一緒に、3人で鑑賞です。

能を見るのは今回が2回目。前の会社に能を習って
いた同僚がいたので、大勢で京都の能楽堂に行った
のが最初です。もう20年以上も前のことですけど。

前回は何がなんだか訳がわからず、途中で寝てしま
った記憶があるので、若干の下調べをしておきました。
・基本要素は、舞(まい)、謡(うたい)、囃子(はやし)
・歌舞伎と違い、すり足で静かな歩行(運び)が多い
・主役はシテといって、面(おもて)をつけている
・シテは亡霊や化身、ワキ(脇役)は人間を演じる
・この世とあの世との交流の背景に仏教信仰がある
などなど。

それでも、やっぱり理解できませんでしたね。箙(え
びら)、半蔀(はじとみ)、井筒、玉之段が演じられ、
それぞれに詳しい解説もあったのですが、ぜんぶ同
じに見えてしまいました。次回はもう少し勉強して、
再挑戦してみたいと思います。

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2007/10/11

燃える闘魂

071012_080214WBCボクシング・フライ級タイト
ルマッチ「内藤vs亀田」の試合、
思いもよらない場所で観戦しま
した。

今日は福岡で盛和塾の勉強会。稲盛和夫塾長が
2年ぶりに来福されるということで、たくさんの塾生
(500人くらい?)が集まりました。

懇親会の席上で、とつぜんボクシングの生中継が。
塾長は日頃、「利他の心」を説かれる一方で、「経
営は格闘技、どのような格闘技にも負けないような
燃える闘魂が必要」とおっしゃっています。

ボクシングの試合もよくご覧になるそうなので、異
例の中継と相成りました。試合が終わって、内藤
の勝利が決まると、会場から大きな拍手。

コメントを求められた塾長は、いつものユーモアた
っぷりな話しぶりで、亀田の技術の未熟さ、マナ
ーの悪さを指摘され、謙虚さを強く求められました。

二人の経営体験発表のコメントに加えて、ボクシ
ングの試合の評論までされるとは。意外な展開で
したが、印象に残る学びの場となりました。

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2007/10/08

大宰府で真宗の歴史展

Sp09t011昨日に続いて、またも仏教関連の
展覧会へ。九州国立博物館で開催
中の「本願寺展」に行ってきました。

主催は、浄土真宗本願寺派(西本
願寺)で、先日、京都で拝観した
東本願寺
(浄土真宗大谷派)とは
宗派が違います。

展示物は、昨日に比べるとバラエティに富んでいて、
色鮮やか。重文など、歴史的な価値が高いものも
相当数あったように感じました。観客の数は、昨日の
およそ100倍、たいへんな賑わいぶりでしたね。

やはり、檀信徒数の違いなのか(臨済宗大徳寺派の
10万人に対して、浄土真宗本願寺派は700万人)、
それとも、大応国師と親鸞、崇福寺と本願寺のネーム
バリューの差なのか、理由はよくわかりませんけど。

若い人たちがたくさん来ていたのも驚き。浄土真宗
のほうが、禅宗よりも布教活動に熱心だから?それ
とも、近くにある「系列」の筑紫女学園の関係?など
ついあれこれと考え込んでしまいました。

来年の1月1日から、九国で「京都五山 禅の文化
展が開かれるそうなので、こちらがどれくらい観客を
集めるのか、わが家の宗派・禅宗の動員力と京都五
山の「ブランド力」に興味しんしんといったところです。

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2007/10/07

福岡で禅の歴史展

071008_095146福岡市美術館に「大応国師と崇福寺
展を見に行きました。崇福寺7月に
ツアーで拝観
してきた臨済宗・大徳寺
派の禅寺です。

大応国師(だいおうこくし)は、鎌倉時代に、興徳寺や
崇福寺といった福岡の禅寺で30数年を過ごし、たくさ
んの優秀な弟子を育てました。

とくに優秀なのが、大徳寺の開祖・大燈国師と妙心寺
の開祖・関山慧玄。この3人は「応燈関」と呼ばれ、禅
の歴史の中で重要な役割を果たしてきたんだそうです。

とはいっても、仏教に興味を持つ人でないと、あまり面
白くないかもしれませんね。展示のほうも、頂相(ちん
そう:禅の高僧の肖像画)や墨蹟(ぼくせき:禅の高僧
の書)がほとんどで、今ひとつ華やかさに欠ける感じ。

いつもは大勢の観客で賑わう美術館ですが、今日は
ガラガラでした。一昨年開催された「仙崖」展は、けっ
こう人気があったように記憶していますが。

ただ、黒田長政と大徳寺との関わり、当初は大宰府に
あった崇福寺が福岡市内に移ったいきさつなどは興味
深かったですね。郷土史好きな人にはおすすめできる
かもしれません。

(2007.12.19追記)
禅寺での法話で、「大応国師と白ウサギ」というエピソード
を初めて知りました。福岡銘菓、風月の雪うさぎもここから
着想
を得ていたのですね。福岡市内の姪浜には、うさぎの
モニュメント
もあるそうです。

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2007/10/05

少子化に最終処方箋

51rrmw9eihl_aa240_1少子化克服への最終処方箋」とは、
何とも大げさですが、タイトルにひか
れて、買って読んでみることに。

少子化の現状、原因が、幅広く分析
されているんですね。これ1冊で少子
化問題の概要が理解できます。

筆者は、少子化を克服した先進国の事例をふまえて、
出生率の回復のためには、「女性の社会進出に見あ
った『産みやすい、育てやすい』」しくみ作りが必要と
説きます。

また、「子ども・家族給付費や教育費」の公的支出比
率が少ない国ほど出生率が低く、日本は最低の水準
にあるので、これを少しでも高めるよう努力せよとも。

とはいっても、日本の財政状況からみて、十分な予算
を得るのは難しく、限られた予算を有効に使うために、
政府・企業・地域・個人が連携するよう強調しています。

最終章では具体的な提言が多数なされており、効果
も期待できそうですが、強力なリーダーシップがないと
実行は難しいのでは? それだけの権限を持つ人って
いるのかな、この国に。


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2007/10/01

謙虚にして驕らず

070930_222503_mこのことば、京セラ・稲盛和夫名誉
会長の「6つの精進」のひとつです。
わたしの父も自戒の念を込め、「驕
るなかれ」と書いて執務室に掲げて
いた
ことは、以前にも紹介しました。

自分の手柄や功績を誇り、傲慢になると、周囲の人た
ちの応援が得られなくなってしまいます。常に「みんな
のおかげ」という謙虚な心を持ち続けることが大切です。

とりわけ、経営者や職場のリーダーはそうした姿勢に
努めなければなりません。経営者で長く権力の座にあ
ったり、業績を大きく伸ばした人が、自信過剰となって
暴走し、会社を破滅に追い込んだ例がたくさんあります。

中国の古典には「謙のみ福を受く」ということばがあっ
て、謙虚な心の持ち主だけが幸運、幸福を得ることが
できると言われているそうです。

わたしの名前に「謙」が入っているのも、父のそうした
思いが込められているのでしょう。「驕るなかれ」を肝に
銘じながら、謙虚に経営を行っていきたいと思います。

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