幕末の技術大国
佐賀北高校の優勝と、がばいばあちゃんで、全国に
名をはせた佐賀県ですが、幕末の頃に、東洋随一の
科学技術大国だったことはあまり知られていません。
その立役者となったのが佐賀の鍋島直正公。江戸時
代末期に西洋の科学技術の導入に努め、鉄砲、アー
ムストロング砲、蒸気機関、蒸気船などを完成させた
名君です。
最近、鍋島公に関する本を何冊か
読んだのでご紹介しましょう。
「幕末佐賀藩 改革ことはじめ」は
地元新聞社の出版によるもの。
倒産寸前だった「佐賀藩株式会社」
に鍋島社長が就任、大改革を行っ
て東洋一のハイテク企業に育てあ
げた過程がよくわかります。
「アームストロング砲」は司馬遼太
郎の著作、「幕末、佐賀ほどモダ
ンな藩はない」という書き出しで始
まります。同じ作者で「肥前の妖怪
(直正のこと)」の短編もあり、こち
らは「酔って候」に収録。
いちばん面白かったのが「火城(か
じょう)」で、日本赤十字社の創設
者・佐野常民が主人公。何としても
佐賀で蒸気船を作ろうと、久留米出
身の田中久重(からくり儀右衛門)
を必死の思いでスカウトします。
久重の技術者魂に火が点き、ついに蒸気船の開発
がスタートするのですが・・・。
こうした歴史の流れをビジュアルにつかむのには、
佐賀城本丸歴史館の展示を見るのがいちばん。
実はわたしも、8月に家族そろって見に行ったのが
直正公に興味を持ったきっかけでした。郷土の歴史
を学べるだけでなく、この地が誇らしくなってくること
請け合いです。
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