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2007/12/13

頭は枕のために

あるのではない、というタイトルで、日経産業新聞に連載
された、神鋼電機会長・佐伯弘文さんの「仕事人秘録」を
面白く読ませてもらいました。

頭を使い知恵を出すことで、赤字に窮していた神鋼電機
を優良会社に変身させた「会社再生」物語のひとつです。

それにしても、赤字会社というのは、どこも似たような「症
状」を示すものですね。汚いトイレと食堂、部品が散乱す
る工場、やる気のない従業員、ムダのはびこる職場等々。

佐伯社長の打った手は極めてオーソドックスです。まずは
トイレと食堂の掃除を徹底し、改善提案を募集しました。
提案は7年間で3万7000件も集まり、年間40億円もの
経費削減に成功。会社は一気に黒字に転じます。

21wxre23f1l_aa115_1このへんの詳しい事情については、
会社はムダの塊だっ」にまとめられて
います。どの会社にも応用できる実践
的なノウハウが100事例もあるので、
コスト削減に役立ちますよ。

次に事業の再編に着手。不振のフォークリフト事業を売
却するいっぽうで電磁クラッチブレーキ事業を強化し、M
&Aも行いました。「時代の変化に合わせて事業を変え
るのが経営者の仕事」と佐伯さんはおっしゃっています。

さらに、長年にわたる業績不振の真因が親会社(神戸製
鋼所)からの天下り人事にあることを見抜き、初の生え抜
き社長を誕生させるなど、本当に鮮やかな采配ぶりです。

佐伯さんの新著も近々刊行されるとか。経営学の生きた
教科書として、ぜひ読んでみたいと思っています。

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コメント

初めまして 神鋼電機様で検索時、偶然ブログを拝見させていただきました。 佐伯様の本を読んで感動されたそうですね。私どもは昭和35年以来協力工場としてお世話になってきました。社長の方針は結構ですが不採算は、廃止のもとで下請けは苦労しております。神鋼様の部品製作の為に、専用の機械・工具・材料等、数千万の設備は転用も出来ず、年間数千万の売上減、設備等は全て、下請けの全額投資です。減少分の補填もなく大変な思いです。美談の裏には厳しい現実があります。もちろん下請けは購入依頼があり拝読しました。突然のコメントで失礼いたしました。

投稿: 三輪政幸 | 2008/05/25 20:58

三輪さん、コメントありがとうございます。

> 美談の裏には厳しい現実があります。
 もちろん下請けは購入依頼があり拝読しました。
わたしは情報の多くを本などから得ていますが、
活字には現れない現実があるのですね。

当社はISO9001を取得しており、指針のひとつである
「購買先との互恵関係」を重視しています。
お取引先との共存共栄を維持できない会社は、一時的に
業績が良くなることはあっても、長期的な繁栄は難しい
のではないでしょうか?


投稿: あかしろ城主 | 2008/05/26 17:26

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