2007/12/13

頭は枕のために

あるのではない、というタイトルで、日経産業新聞に連載
された、神鋼電機会長・佐伯弘文さんの「仕事人秘録」を
面白く読ませてもらいました。

頭を使い知恵を出すことで、赤字に窮していた神鋼電機
を優良会社に変身させた「会社再生」物語のひとつです。

それにしても、赤字会社というのは、どこも似たような「症
状」を示すものですね。汚いトイレと食堂、部品が散乱す
る工場、やる気のない従業員、ムダのはびこる職場等々。

佐伯社長の打った手は極めてオーソドックスです。まずは
トイレと食堂の掃除を徹底し、改善提案を募集しました。
提案は7年間で3万7000件も集まり、年間40億円もの
経費削減に成功。会社は一気に黒字に転じます。

21wxre23f1l_aa115_1このへんの詳しい事情については、
会社はムダの塊だっ」にまとめられて
います。どの会社にも応用できる実践
的なノウハウが100事例もあるので、
コスト削減に役立ちますよ。

次に事業の再編に着手。不振のフォークリフト事業を売
却するいっぽうで電磁クラッチブレーキ事業を強化し、M
&Aも行いました。「時代の変化に合わせて事業を変え
るのが経営者の仕事」と佐伯さんはおっしゃっています。

さらに、長年にわたる業績不振の真因が親会社(神戸製
鋼所)からの天下り人事にあることを見抜き、初の生え抜
き社長を誕生させるなど、本当に鮮やかな采配ぶりです。

佐伯さんの新著も近々刊行されるとか。経営学の生きた
教科書として、ぜひ読んでみたいと思っています。

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2007/12/11

入場者はなぜ減った?

Logo_jfw112月5~7日に、東京ビッグサイトで
繊維の総合見本市・JFWJCが開催
されました。当社からも、デザイナー
2人に視察に行ってもらったのですが。

今日の繊研新聞によると、来場者数は13%も減ってお
り、なかでもアパレル関係者は28%も減ったそうです。

同紙は、その原因として、中国への生産シフトの加速に
加え、国内繊維製造業の開発力低下に伴って、出品内
容に新鮮味が乏しくなっている点をあげています。

最近、日本製商品に対するお客さまのニーズが高まって
いますが、「安心・安全」はもちろん、デザインや機能面の
新しさ、ユニークさがないと、本当の支持は得られません。

そのためには、糸に始まり、織り、編み、染め、デザイン、
型紙、縫いに至るトータルの創造性が求められるわけで
国内メーカーの開発力低下は頭の痛い問題です。

それにしても、上記の②に関して、「バイヤーの立場に
なれば、シーズンごとに変化がないと興味は薄れる」と
いう意見があったのにはドキリとさせられました。

当社にとっても事情は全く同じ。2月の展示会に向けて
企画が進んでいますが、新しいものをたくさん作り、お客
さまに変化をお見せできるよう頑張らないといけません。

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2007/12/01

安さより安心

以前に、寝装品で日本製へのニーズが高まっていると
書きましたが、その波が広がりを見せています。

先月29日付の日経は、「中国製問題を受け、売れ行き
好調」、「高めでも国産が安心」という見出しで、生活用
品分野での日本製品の活況を報じていました。

高島屋、三越、西武、京王、東急ハンズといった百貨店
・専門店では、土鍋、フライパンなどの調理器具、はし、
漆器、タオルなどで国産品の売上が伸びているそうです。

Shop0011安心・安全が最優先のベビー用品も事
情は同じ。国産にこだわるお客さまに
支えられて当社の売上も順調です。

本社工場を核にした国内生産100%体制を堅持しつつ
ISO9001の品質管理システムを強化して、赤ちゃんの
ためのもの作りに磨きをかけていきます。

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2007/11/16

関東の百貨店めぐり

Shp_a_0011熊谷、前橋、宇都宮、真岡(もおか)と、
関東のお取引先百貨店を訪問。各店で
店長さん、部長さんにご面談いただき、
昼食をごちそうになるなど歓待を受けま
した。

前橋のお店では、ご年輩の店長さんが「ブログを読みま
したよ」とおっしゃられ、びっくり仰天。さらに、「仏教に興
味をお持ちのようですね」と尋ねられました。

こちらのお店でも、創業者の社長さんが仏教に帰依して
おられるとか。百貨店の屋上に神社はつきものですが、
その中に観音像も祀ってあり、社長さんはもちろん店長
さんも、般若心経を毎朝唱えられるんだそうです。

会社の経営理念とも関連しながら、仏教談義がしばらく
続きましたが、初対面のお客さまといきなり仏教の話に
なるのは初めて。これもブログの「効用」かもしれません。

宇都宮では担当バイヤーのHさんにクルマで支店を案内
していただき大助かり。2日間の視察で北関東の百貨店
だけでなく、他業種も含めた流通事情をしっかり学ぶこと
ができました。ほんとうにありがとうございました。

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2007/11/01

あたりまえのことを

071101_155217_mあたりまえにやるのが良い会社、などと言
われますが、2000年11月1日の朝礼で、
そうした話をした記録が残っています。

社会人としての常識、ビジネスマナー、経
営の原則といった観点から10項目を取り
上げ、各々が5年くらい前(1995年頃)と
比べて良くなったかをチェックしていました。

①朝の出勤時間とあいさつ
②朝礼と社是の唱和
③社内の規律
④掃除
⑤商品の片付け
⑥モノを大切に扱うこと
⑦電話の応対
⑧品質不良と出荷ミス
⑨苦情処理
⑩報告・連絡・相談

前回の評価は「5年前よりも良くなった」となっていましたが、
今回は少し心配でした。というのも、この7年間で当社の業
績がかなりダウンしていたからです。

業績が悪くなると社員の士気が下がり、こうした基本が疎
かになってくることが多いんですね。採点を行なってみると、
全般に「当時と同じか、若干良く」なっていたので一安心。

これも、「良い社風にしよう」というみんなの努力の賜物です
が、2001年に導入したISOの効果も大きいと思われます。

とはいっても、世の中にはもっと優れた会社がたくさんある
わけで、当社もその水準に一歩でも近づき、花丸がつくよう
さらなる改善に努めていきたいと思っています。

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2007/10/26

国内生産で生き残る

繊維の業界紙・繊研新聞に、25日付で「寝装寝具メー
カー、国産で安心を売る」という記事が載っていました。

「今年に入って生産地の問い合わせが急増」しており、
各社とも、国産品の拡販を急速に進めているそうです。
肌に近い商品なので消費者に安心感が望まれている
のでしょう。

Com_pro_0091わたしたちの製品も「安心・安全」の
ニーズは大人以上。お客さまが、
「赤ちゃんの城は日本製ですよね」
と確認される機会が増えています。

こうした状況から、ベビー業界でも国内生産への回帰
の動きが出ていますが、国内の工場はめっきり数が
減ってしまい、対応に困っているとか。

数年前、大手衣料量販店の社長さんが、「消費者に
とって産地など関係ないのでは?日本製のキャンペ
ーンも、お客から見たら、『製造業者を守ってください』
ということだけでしょう」と話されたことがありました。

この見解が当っていたのか、国内の工場は次々と閉
鎖されていったのですが、生地、タオル、縫製といった
繊維の工場は一度廃業したら再開はありえません。

この点は、前回書いた路面電車に似ていますね。近
年、省エネやバリアフリーで見直されるようになった
ものの、廃止された路線の復活は不可能ですから。

当社は、「日本の赤ちゃんには、日本で作ったものを
着てほしい」との願いをこめて、これからも国内生産に
こだわり続けます。幾多の危機を乗り越えて生き残り、
元気に走り続けている広島の路面電車のように。

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2007/10/01

謙虚にして驕らず

070930_222503_mこのことば、京セラ・稲盛和夫名誉
会長の「6つの精進」のひとつです。
わたしの父も自戒の念を込め、「驕
るなかれ」と書いて執務室に掲げて
いた
ことは、以前にも紹介しました。

自分の手柄や功績を誇り、傲慢になると、周囲の人た
ちの応援が得られなくなってしまいます。常に「みんな
のおかげ」という謙虚な心を持ち続けることが大切です。

とりわけ、経営者や職場のリーダーはそうした姿勢に
努めなければなりません。経営者で長く権力の座にあ
ったり、業績を大きく伸ばした人が、自信過剰となって
暴走し、会社を破滅に追い込んだ例がたくさんあります。

中国の古典には「謙のみ福を受く」ということばがあっ
て、謙虚な心の持ち主だけが幸運、幸福を得ることが
できると言われているそうです。

わたしの名前に「謙」が入っているのも、父のそうした
思いが込められているのでしょう。「驕るなかれ」を肝に
銘じながら、謙虚に経営を行っていきたいと思います。

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2007/09/12

京風の記念グッズ

事務所の机の上に、百貨店の包装紙の小包が。
いったい何だろう?

070912_083546_m赤い和紙のラッピングに「かんしゃ」の
封かん紙。開けてみると、縁起物の
宝づくしの絵柄をあしらったかわいい
京扇子と、若者に人気の伊藤若冲
手ぬぐいが入っていました。

JR京都伊勢丹さん、開店10周年の記念品をお送りいた
だいたというわけです。そうか、もう10年になるのか~。
早いもんだ。

5年前、5周年のときには、記念イベントがあってお店に
伺った記憶があります。能率手帳の日付を見ると9月12
日。同業メーカーのW社長さん、K社長さん、N会長さん
に会ったとメモしてありました。

京都伊勢丹さんは開店以来順調に業績を伸ばしておら
れます。今月7日には出産準備売り場も改装されたばか
り。来週京都に行くので、お店を訪問する予定にしてい
ます。

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2007/09/11

百貨店の舞台裏

Gaia_top_logo1今日のTV番組・「ガイアの夜明け」の
テーマは、「百貨店 再編のゆくえ」。
百貨店の社員さんはもちろん、わたし
たち百貨店の取引先関係者にとっても
見逃せない番組でした。(以下敬称略)

百貨店業界では、今、急速な業界再編成が進んでいま
す。大丸、松坂屋の経営統合に続いて、つい最近、伊
勢丹、三越の統合が発表され、世間を驚かせたばかり。

番組では、大丸、松坂屋、高島屋のミドル層にスポット
を当て、経営統合の舞台裏や競合店との差別化対策に
ついて取材がなされていました。

大阪、名古屋、東京など、当社の売り場があるお店
たくさん出てきただけでなく、お店でお会いしたことのあ
る方も出演されていましたね。

これから業界内の競合も激しくなるでしょうが、差別化の
決め手は、商品力、接客サービス力、店舗の魅力の3つ。
わたしたちも、百貨店にふさわしい、お客さまに喜んでい
ただける商品作りに一層励んでいきたいと思っています。

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2007/09/01

ブルーオーシャン戦略

21a96rs3fnl_aa115_1あまり耳慣れないことばですが、アメ
リカの経営理論のひとつ。2年くらい
前に日本にも紹介されたもので、最近
九州の百貨店経営者の間で話題にな
っていると聞いて、朝礼で取り上げる
ことにしました。

この本によると、既存の市場は全て「赤い海(レッドオー
シャン)」。そこでは競争相手を打ち負かす激しい戦いが
繰り広げられています。

いっぽう「青い海(ブルーオーシャン)」は、まだ存在しな
い新しい市場。新市場を見つけ出し、需要を創造すれば
競争とは無縁になるというわけです。

企業は過当競争にうつつを抜かすのではなく、その会社
独自の商品やサービスを創造して、人類社会の発展に
貢献するのが本来あるべき姿なのでしょう。

当社も経営理念に「創造による社会貢献」を掲げていま
すが、企画・デザイン力、自社工場での国内生産、400
軒の産婦人科とのネットワークといった特長を活かして、
新しい市場を創り出すよう努めていかねばなりません。

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