頭は枕のために
あるのではない、というタイトルで、日経産業新聞に連載
された、神鋼電機会長・佐伯弘文さんの「仕事人秘録」を
面白く読ませてもらいました。
頭を使い知恵を出すことで、赤字に窮していた神鋼電機
を優良会社に変身させた「会社再生」物語のひとつです。
それにしても、赤字会社というのは、どこも似たような「症
状」を示すものですね。汚いトイレと食堂、部品が散乱す
る工場、やる気のない従業員、ムダのはびこる職場等々。
佐伯社長の打った手は極めてオーソドックスです。まずは
トイレと食堂の掃除を徹底し、改善提案を募集しました。
提案は7年間で3万7000件も集まり、年間40億円もの
経費削減に成功。会社は一気に黒字に転じます。
このへんの詳しい事情については、
「会社はムダの塊だっ」にまとめられて
います。どの会社にも応用できる実践
的なノウハウが100事例もあるので、
コスト削減に役立ちますよ。
次に事業の再編に着手。不振のフォークリフト事業を売
却するいっぽうで電磁クラッチブレーキ事業を強化し、M
&Aも行いました。「時代の変化に合わせて事業を変え
るのが経営者の仕事」と佐伯さんはおっしゃっています。
さらに、長年にわたる業績不振の真因が親会社(神戸製
鋼所)からの天下り人事にあることを見抜き、初の生え抜
き社長を誕生させるなど、本当に鮮やかな采配ぶりです。
佐伯さんの新著も近々刊行されるとか。経営学の生きた
教科書として、ぜひ読んでみたいと思っています。
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